考える水草

「考える水草」主宰:水沼佑太の冒険の記録

水沼佑太 John Muir Trail へ行く 8

サンフランシスコ 5日目
 
 
今日も青空はまっっっさお。雲一つない。観光に適しているぞ。
 
 
早々に荷物を発送し、まずは大きな広場でのんびりと朝のコーヒータイム。バスに乗って大きな芝生があるところへ行く。近くは観光地のようでたくさんの人で賑わう。八百屋や本屋、どれもキレイに商品が並べられて、見るだけで楽しいお店だ。
 
まず最初に行った公園には、人は誰もいない。大きな大きな木が真っ直ぐと伸びている。あとは赤色の花をつけている植物や芝生、野花たちだ。
 
花のところにはハチドリも飛んでいる。道路からほんの少し離れてるだけだが、生命の豊かさを感じる。バスケットボールが落ちていたので投げたり転がしたりして遊ぶ。ちょっと疲れたら昼寝する。いい時間だった。
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都会のアオシスみたいなところでのんびりすると、ますます大自然に早く行きたくなった。
 
 
お昼は簡単にファーストフードで済ます。帰りはまたバスに乗り、宿を通過して海へ来た。もし、万が一のことがあったら海見れなくなるよなーと相棒と話す。サンフランシスコにかかる橋を見て、ドキュメンタリーを思い出す。橋から身を投げる人を追う作品だ。どうしてみんなあきらめて命を絶つのか。世界は広いし、魅力もたくさん・・・。
 
 
海はいい。自分の物語を映し出すスクリーンになる。夕日が斜めから肌をじりじり照らし、風が爽やかに吹く。
 
 
走る人やカメラ片手の観光客、階段側でパソコンやスマホ、音楽を聴く人たち。過ぎ去る人の中には、めちゃくちゃ大きな150kgくらいの人が車椅子に乗っていた。あのひとは歩けないだろうし、飛行機には乗れないだろう。
日本の同級生たちは今頃なにしているのだろうか。
 
明日から山に臨むというのに、山の話より目の前の人々の生活をただぼんやり眺めていた。帰りはそのまましっぽりした気分を味わいながらビルの間を歩いて宿に帰った。
 
山に登れる人は限られた人だけだ。