考える水草

「考える水草」主宰:水沼佑太の冒険の記録

水沼佑太 John Muir Trail へ行く 3

いざ出発。
 
今回は安い航空券を使っての旅となる。北京経由でサンフランシスコにつくのは約20時間後。長いけどこれも楽しみの一つ。チェックインカウンターで手続きを簡単に済ませる。
 
私は比較的荷物が小さかったことと、大切な山道具をロストバゲージしたくなかったので、機内に持ち込めないものだけ相棒のザックに入れてもらい預けた。そう、ストックをザックに突き刺したまま・・・。
 
 
飛行機に乗るとざわつきがすごい。修学旅行に混ざっているかのような賑やかさだ。友達が後ろの席にいるそうで、変わってくれないかと言う。もちろんいいですよ〜と席を譲った。お礼にゆで卵と揚げパンを頂いた。そんなに美味しくなかったけど、楽しかった!

f:id:yutamizunuma:20180721161221j:plain

話を少し聞くと、この飛行機に乗っているおばちゃんたちは、多くが日本に住む中国の在留孤児だと言う。どんな生活だったんだろうなー。久しぶりの中国だそうで笑顔が溢れていた。
 
 
 
雨が少し降っていたが、無事、中国に到着。
雨が降っているので、ビニールを被せてくれていた。おい、どうする?と相棒が囁く。私はもちろん、着ましょーと頷く。手に持っているビニールが少ないぞ。ありゃ、今回は着れないかと一瞬さみしくもなったのだが、着れた!ビニールを着れた!うれしかったな〜。ちょうど私のすぐ後ろから新聞紙を配りはじめた。
f:id:yutamizunuma:20180721161301j:plain
 
 
まぁなにより、到着した。
それぞれが入国手続きをして、相棒とはまた落ち合おうと別れた。
 
 
その後だ。問題が発生。
 
わたしのストックが手荷物には乗せられないという。え〜!日本で乗るときにカウンターで聞いたのに。同じ航空会社の乗り換えだからきっと大丈夫とタカをくくっていた。
 
別の部屋に連れられて、こう言われる。このストックを処分しますか?もしくは手続きをやり直しますか?と言われる。え〜、まだほとんど使ってない新品のストックを捨てる訳にはいかないし、せっかくイラストも書いてもらっているのに・・・。即答で、もう一度荷物を預けると答えた。電車で3駅戻ったところに入国手続きのカウンターがあるので、そこで手続きを済ませてくださいと言われ、特別な扉をパスコードを使って開けてもらう。そして閉められる。ガチャ、ドン。
 
めんどくせーし、よくわからないが、やるしかない。ストックを守るために。電車で移動し(広いな〜)、人を避けながら歩く(人多い)。もう短時間で中国を満喫。乗り換え時間も4時間あるから大丈夫だろうとまたタカをくくってしまった。
 
遅い。全然人が流れない。どんどん焦ってくる。なにしてんだおれ。ストックぐらい捨てればよかったかなーと悩む。しかし時既に遅し、それに、また同じシーンであっても同じ選択をするだろう。それくらい大切だ。
 
なんとか、自分の番が来て荷物(ストックのみ)を預けた。
よしゃー、あとは電車に乗ってもどるぞ。しかし、またそこにいくまでに人、人、人。エレベーターを3回見送った。
 
走れおれ!階段を走る。電車に飛び乗る、降りて走る。走る走る。ようやくフライト5分前に到着。めっちゃ焦ったー!これであとは飛ぶだけと思うも、そう上手くはいかない。雨が強くて、フライトが30分遅れるアナウンスが入った。
 
 
4時間どうやって暇潰そうかな〜、地図でも見ながらのんびりこれからのスケジュールを確認しようと思っていたのに、あっという間に消えた。もうフライト中は一度飲み物を取り逃がしてしまうくらいぐっすりでした。
 

f:id:yutamizunuma:20180721161450j:plain